Feb 10, 2009
webデザイナーのコンピュータの生活について
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鳴り物入りで登場したASUS初の“Ultrabook”「ZENBOOK」は、Eee PCのような旋風を再び巻き起こすのか? 11.6型と13.3型の上位モデルをまとめてレビューする。
【早くも“Ultrabook”の本命が登場か?――「ZENBOOK」徹底検証(前編)】
・第1世代Ultrabookの代表的モデルが日本上陸
台湾ASUSTeK Computer(ASUS)が2011年末商戦の目玉機種として準備してきた薄型軽量モバイルノートPC「ZENBOOK」がついに発売された。同社が注力する「Ultrabook」の第1弾となる製品だ。
簡単におさらいをしておくと、UltrabookとはIntelが2011年5月末に構想を発表し、今後数年をかけて推進していく薄型軽量ノートPCの新カテゴリーのこと。薄型軽量ボディに現在のノートPCが持つ性能と機能、タブレット端末の特徴まで兼ね備え、長時間のバッテリー駆動、高い応答性、高度なセキュリティ機能、普及価格帯での提供を目指す。
現時点(2011年11月現在)で各社が投入している第1世代のUltrabookは、CPUに超低電圧版の第2世代Coreプロセッサー・ファミリー(開発コード名:Sandy Bridge)を採用し、高い応答性や本体厚20ミリ(0.8インチ)以下の薄型ボディを実現しているのが特徴だ。当初は主要価格帯で1000ドル以下を目指すとしていたが、現状では1000ドルを超える製品が多い。
第2世代のUtrabookは2012年前半に登場する見込みで、次世代CPUの「Ivy Bridge」(開発コード名)によって、電力効率やグラフィックス性能、応答性能、セキュリティ機能が大幅に向上するという。
そして第3世代Ultrabookでは、2013年に製品化される予定の新アーキテクチャCPU「Haswell」(開発コード名)を用いることで、TDP(熱設計電力)が現在のCPUに比べて半減し、消費電力のさらなる削減をもたらす。
IntelはUltrabook推進のため、3億ドル規模の「Ultrabook基金」を設立しており、24時間駆動のバッテリー、革新的なデザイン、ストレージ容量の拡張といった技術開発を行う企業に対して今後3〜4年間にわたって投資していく。Intelは2012年末までにコンシューマー向けノートPCの40%がUltrabookにシフトすると予測していることからも、その力の入れようがうかがえる。
さて、ASUSのZENBOOKはIntelがCOMPUTEX TAIPEI 2011の基調講演でUltrabook構想を明らかにした際、その代表例として紹介された製品だ(当時はZENBOOKというブランド名は未発表で、UX21として11.6型モデルが取り上げられた)。ASUSのジョニー・シー(Jonney Shih)会長がIntelの基調講演に登壇し、自ら製品をアピールしたことは記憶に新しい。
シー会長は、開発中のプロトタイプをIntelのポール・オッテリーニCEOに見せたところ、「Ultrabookのコンセプトを最も体現した製品だ」との反応が返ってきたとも語っており、ZENBOOKはまさに第1世代Ultrabookの代表的なモデルといえるだろう。8万4800円からという高いコストパフォーマンスにも要注目だ。
ZENBOOKの製品ラインアップは、画面サイズとSSD容量の違いで4モデルが用意されているが、今回は128GバイトSSD搭載の11.6型モデル「UX21E-KX128」(2011年11月3日発売)と、256GバイトSSD搭載の13.3型モデル「UX31E-RY256」(2011年11月下旬以降に発売予定)を入手したので、2台まとめてチェックしていこう。ちなみにこの2台はそれぞれの画面サイズで上位モデルとなる。
●アルミユニボディによる上質な薄型軽量ボディ
ZENBOOKの大きな特徴は、Ultrabookが掲げる目標値である厚さ20ミリ以下を大きく下回る極薄のアルミボディだ。11.6型のUX21E-KX128も13.3型のUX31E-RY256も、本体厚は最薄部で3ミリ、最厚部で17ミリに抑えられている。いずれもデザインは共通で、前方に向かって薄くなるくさび形になっており、パームレスト手前の薄さが目を引く。
本体サイズと重量は、UX21E-KX128が299(幅)×196.8(奥行き)×3〜17(高さ)ミリで約1.1キロ。UX31E-RY256が325(幅)×223(奥行き)×3〜17(高さ)ミリで約1.3キロだ。画面サイズの違いにより、フットプリントの大きさと重さに差が出ている。いずれも携帯利用に適したサイズと重量だが、持ち運びやすさを重視するならば、UX21E-KX128が断然有利だ。ちなみに、実測値での重量はUX21E-KX128が1154グラムとほぼ公称値通り、UX31E-RY256が1398グラムと公称値より少々重かった。
興味深いのは、これらの薄型軽量ボディはアルミの削り出しで作られるユニボディであることだ。アルミユニボディの薄型軽量ノートPCといえば、Appleの「MacBook Air」が思い浮かぶが、ZENBOOKもこれと同様の特徴を持つ。
つまり、加工した板金で組み上げた通常のモバイルノートPCに比べて、精巧で継ぎ目のないデザイン、シャープなエッジのライン、ボディ全体のかたまりとしての一体感、たわみやゆがみを抑えた高い剛性感といったメリットが得られることで、見た目だけでなく、触れた場合にも上質感が伝わってくるのだ。手に持ってみると、見た目の薄さに反して、どっしりとした重さと金属の硬さが感じられ、なかなかの高級感がある。
より薄型軽量を目指す場合はプレスしたアルミやマグネシウム合金、あるいはカーボン、樹脂といった組み合わせも考えられるが、アルミユニボディは薄さ、軽さ、強さ、美しさのバランスにおいて非常に優れた作り方といえる。
外装については、天面に特徴的な円形のスピン加工、パームレスト面と底面に縦方向へ走るヘアライン加工を施しているのが目立つ。天面は濃いグレー寄りのシルバー、パームレスト面と底面はシャンパンゴールド寄りの明るいシルバー、液晶ディスプレイ周囲は赤みがかったグレー(この部分は樹脂製)となっており、シンプルながらもよく練られたデザインだ。ただし、表面に指紋が付着しやすい点は注意したい(クリーニングクロスも付属する)。
そのほか、ブラックを基調としたシックな化粧箱、天面と同じスピン加工で仕上げたACアダプタ、本体と付属の変換アダプタを収納できるシンプルな専用キャリングケースなど、パッケージ全体のデザインにはかなりのこだわりがうかがえる。
なお、2種類の画面サイズをはじめ、3〜17ミリ厚の曲線的なアルミユニボディ、本体のフットプリント、キーボードやタッチパッド、ACアダプタのデザインについては、先に掲載した比較記事の通り、MacBook Airからの強い影響が見受けられる。
実際に並べてみると、外装がかなり違うため、両機を見間違えることはなさそうだが、とことんMacBook Airに対抗したともいえるこのデザインは、好みが分かれるところだろう。
●バッテリー駆動時間や高速復帰にもこだわり
バッテリーは本体に内蔵され、ユーザーが交換できない仕組みだ。UX21E-KX128が4セル、UX31E-RY256が6セルのリチウムポリマーバッテリーを備えている。UX21E-KX128は駆動時間が約5.5時間、充電時間が約3.5時間で、UX31E-RY256は駆動時間が約8.1時間、充電時間が約3.2時間とされている(バッテリー駆動時間のテストはレビュー後編で実施)。
いずれも薄型軽量ボディとしては、バッテリー駆動時間で健闘しているといえるが、バッテリーを着脱できず、大容量タイプのオプションもないため、電源が確保できないシーンでの長時間駆動を求めるならば、UX31E-RY256を選ぶのが無難だ。
独自チューニングによる電源管理技術「Super Hybrid Engine II」を採用し、スリープモードのまま最大2週間バッテリーが持ち、バッテリー残量が5%を切ると自動的にデータをSSDに書き出してデータロスを防ぐ機能があるのはありがたい。
また、このSuper Hybrid Engine IIと高速SSDを採用することで、Instant On機能によりスリープから約2秒で復帰するという、スマートフォンやタブレットのような使い勝手を実現したのも特徴だ。
画像:満充電の状態で見たUX31E-RY256のPowerWiz、ほか
(http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1111/09/news054.html)
Windowsのデスクトップ上には、電源管理設定を切り替える「Power4Gear Hybrid」のガジェットと、Instant On機能およびSmart Logon(Webカメラを使った顔認証ログオンが可能)の設定を行う「Instant On」のガジェット、バッテリー駆動時間の目安を確認できるツールの「PowerWiz」が並ぶ。
PowerWizはストップウォッチのような外観で、2ページに分かれている。1ページ目ではスタンバイ時間、標準的なバッテリー駆動時間、バッテリー充電時間を確認でき、2ページ目ではゲーム、インターネット、動画再生、オフィス利用と、用途に応じたおおよそのバッテリー駆動時間が示される。
こうして電源管理の設定を分かりやすく工夫しているのはよいのだが、デスクトップが少々ゴチャゴチャしている印象はあるので、気になるならば非表示にしてしまっても問題ないだろう。
付属のACアダプタはUX21E-KX128とUX31E-RY256で共通化されている。MacBook Airのようなフットプリントが正方形になるデザインだ。実測でのサイズは60(幅)×60(奥行き)×29(高さ)ミリ、重量は約175グラムにおさまっており、本体と一緒に携帯しても苦にならないだろう。
ACアダプタ本体をコンセントに直接つなぐ仕様だが、先端のプラグ部は取り外し可能だ。プラグ部を取り外し、2ピンの電源ケーブルを別途用意して接続すれば、隣接するコンセントをふさがずに利用できたり、離れた場所にケーブルを伸ばして使える。
ACアダプタをつなぐ本体側のDC入力端子は、L字型で狭い場所でも使いやすいが、端子がミニピンのヘッドフォン端子のように細いため、取り扱いに注意したい。
●超低電圧版Core i7-2677MとSATA 3.0対応SSDでパフォーマンスに注力
Ultrabookではハイエンドクラスの基本スペックも見逃せない。いずれもCPUは第2世代Coreプロセッサー・ファミリー(開発コード名:Sandy Bridge)の超低電圧版Core i7-2677Mを採用。TDP(熱設計電力)が17ワットに抑えられており、従来の通常電圧版デュアルコアCore i7(TDP 35ワット)では発熱の関係で非常に困難だった、薄型ボディへの実装を容易にしているのがポイントだ。
Core i7-2677MはデュアルコアのCPUで、Hyper-Threadingによる4スレッドの同時実行が行える。Turbo Boost 2.0により、動作クロックが定格の1.8GHzから最大2.9GHzまで大きく上昇するため、高性能と省電力の両立が求められるモバイルノートPCにうってつけだ。3次キャッシュは4Mバイトを備える。
チップセットはIntel QS67 Expressを搭載。シングルチップ構成に加えて、小型パッケージによって消費電力を最適化した薄型軽量フォームファクタ向けの製品だ。このCPUとチップセットの組み合わせがUltrabookの実現に大きく貢献している。
メモリはDDR3-1333対応の4Gバイト(増設不可)を内蔵し、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用する仕様だ。SSDはSerial ATA 3.0で接続され、6Gbpsの高速な転送速度をサポートし、素早い起動や応答性に配慮している。
UX21E-KX128とUX31E-RY256のスペックで異なるのは、画面サイズ、SSD容量、メモリカードスロットの有無だ。UX21E-KX128は1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶、128GバイトのSSDを装備する一方、メモリカードスロットがなく、UX31E-RY256は1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶、256GバイトのSSD、SDXC対応のSDメモリーカードスロットを備える。
今回使用した2台におけるSSDのパーティション構成は、UX21E-KX128がCドライブのみで約103Gバイト(空き容量約82Gバイト)、UX31E-RY256がCドライブに約65.2Gバイト(空き容量約40.6Gバイト)、Dドライブに約167Gバイト(空き容量約167Gバイト)を割り当てていた。そのほか、SSDからのシステムリカバリ用に約8Gバイトのパーティションが設けられている。
●USBアダプタや小型端子で薄型ボディに十分な拡張性を確保
通信機能は100BASE-TX/10BASE-Tの有線LAN(付属のUSB変換アダプタが必要)、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、そしてBluetooth 4.0を標準搭載する。WiMAXやワイヤレスWANは採用していないため、外出先でネット接続しながら活用したい場合は、別途モバイルルータなどを使うことになる。
SDメモリーカードスロット以外のインタフェース類は、UX21E-KX128とUX31E-RY256で共通だ。側面に1基ずつのUSB 3.0とUSB 2.0(電源オフでの給電対応)、アナログRGB出力(Mini-VGA)、Micro HDMI出力(Type D)、マイク/ヘッドフォン共用端子と、なかなかの充実している。USB 2.0ポートは付属ソフトの「USB Charger+」により、バッテリー駆動の状態であっても電源オフ/休止状態/スリープでの給電が可能だ。また、液晶フレームの上部には30万画素Webカメラとマイクも内蔵する。
製品にはUSB接続の有線LAN(RJ45)変換アダプタと、Mini-VGA接続のD-Sub 15ピン変換アダプタが付属する。薄型ボディに可能な限りの拡張性を持たせるため、USB変換アダプタや小型端子を採用しているのはいいのだが、携帯利用時にはアダプタも持っていく必要がある点は覚えておきたい。なお、Micro HDMIからHDMIに変換するアダプタは付属しないので、ユーザーが用意する必要がある。
薄型軽量ノートPCながら、オーディオ面にも妥協がない。ASUSがオーディオ重視のノートPCなどに採用しているBang & Olufsen ICEpowerと共同開発したサウンドシステムを搭載しているのだ。
内蔵ステレオスピーカーの開口部が表面にない(UX21E-KX128は底面に開口部がある)ためか、わずかに音がこもるような印象もあるが、薄型ボディでスピーカーの容量を十分確保できない割には音量が大きく、中域から高域がしっかり出て、チープさはまったくない。
●独自ユーティリティを中心とした付属ソフト群
OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)をプリインストールする。
付属ソフトはASUS独自のユーティリティ群が中心だ。Webカメラ撮影の「LifeFrame 3」、省電力管理の「Power4Gear Hybrid」、ファイル削除の「Secure Delete」、画質調整の「Splendid Video Enhancement Technology」、アカウント管理の「Smart Logon」、無線機能管理の「Wireless Console 3」、USBデバイス充電サポートの「USB Charger+」、高速起動の「InstantOn」、バッテリー駆動時間確認の「PowerWiz」、電源ボタン支援の「PWR Option」、リカバリディスク作成の「AI Recovery」、ソフト自動更新の「Live Update」、BIOS更新の「WinFlash」などをそろえる。
サードパーティ製のソフトは、ウイルス対策の「Trend Micro Titanium Internet Security(体験版)」、有害サイトフィルタリングの「i-フィルター5.0(30日間体験版)」、オフィススイートの「KINGSOFT Office 2010 Standard(30日間体験版)」、PDFリーダーの「Nuance PDF」など、最小限の内容だ。
ASUSの主なユーティリティとNuance PDFは、デスクトップの「AsusTools」フォルダ内にショートカットが集められており、エンターテイメント、システムツール、セキュリティと保護、バックアップと復元、ワークツールといった用途別に選べる。また、動画でZENBOOKの基本動作を確認できる操作ガイド「ASUS Totor」も用意され、初心者へのフォローが見られるのは好印象だ。
●明るい液晶ディスプレイを搭載、13.3型は1600×900ドットの高解像度
液晶ディスプレイは前述の通り、UX21E-KX128が1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶、UX31E-RY256が1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶を採用する。いずれも白色LEDバックライトを内蔵し、表面は光沢が強めのグレアパネルだ。
単に画面サイズが違うだけでなく、UX31E-RY256は表示解像度が約1.37倍に高まって情報の一覧性が向上する点に注目したい。そのぶん、ドットピッチが狭くなって表示は細かくなるが、13.3型ワイド画面でこの解像度ならば、見づらいほどではなく、情報量が多いということで、魅力に感じるユーザーが多いはずだ。
13.3型ワイド液晶搭載のモバイルノートPCでは、1366×768ドット表示の製品が多いため、この高解像度はZENBOOKの大きなウリの1つといえる。
表示品質については、輝度の公称値が450カンデラ/平方メートルと高いだけあって実に明るい。日中の屋外で使う場合、この明るさは重宝するだろう。もちろん、輝度は細かく11段階に調整できるので、薄暗い場所などではグッと下げられる。
初期設定では色温度が高く、白に青みがある表示だ。画質調整ユーティリティのSplendid Video Enhancement Technologyを使って、「Gamma」モードに設定したり、「My Profile」モードで色温度を6500Kに設定すると、標準的なsRGBに近い見え方になる。厳密な色管理が行えるわけではないが、目安としてケルビンの数値で色温度を指定できるユーティリティが搭載されているのは好印象だ。
液晶パネルはノートPCで標準的なTNパネルを採用しているが、上下の視野角が結構狭い。画面を正面から見た場合の視認性は問題ないが、少し上から見るだけで黒が浮いてコントラストが下がり、少し下から見ると中間調が黒く沈む。画面への映り込みも大きいほうなので、液晶のチルト角度は正しく調整して使う必要がある。
なお、机上に置いた状態では、液晶ディスプレイは本体を片手で押えずとも、親指でフチを持ち上げるだけで開くことができ、閉じるときは精巧なユニボディらしくぴったり重なる。閉じた状態が長いと、液晶ディスプレイ周囲の緩衝用ゴムが吸着して、片手で開きにくくなる場合もあるが、こうした細かい使い勝手の作り込みには感心させられる。
●6段配列のアイソレーションキーボードを装備
キーボードとタッチパッドのデザインはUX21E-KX128とUX31E-RY256で共通だが、サイズはUX31E-RY256のほうが一回り大きくなっている。
6段配列のキーボードは、平らなキートップが格子状のベゼルから露出したアイソレーションデザインだ。キートップはパームレストと同じシルバーの塗装だが、樹脂製で周囲の質感より少々劣るのは仕方ない。
サイズを実測したところ、主要キーのキーピッチはUX21E-KX128が約18.5(横)×16.5(縦)ミリ、UX31E-RY256が約19(横)×17.5(縦)ミリで、キーストロークはどちらも1ミリ強だった。パームレストの長さはUX21E-KX128が約78.5ミリ、UX31E-RY256が約90ミリだ。
いずれも十分なキーピッチを確保しており、キーストロークは浅いものの、入力しにくいほどではなく、軽い力で軽快にタイプできる。入力音がかなり静かなのも好印象だ。キーボードのゆがみやたわみは少なく、使っていて気になることはなかった。
キーボードとパームレストのサイズに余裕があるUX31E-RY256のほうが入力しやすいのは当然だが、UX21E-KX128も問題なくタッチタイピングできる大きさなので、心配はいらない。ただし、UX21E-KX128はカーソルキーや最上段のキーが小さいため、これらはUX31E-RY256のほうが使いやすかった。
キーレイアウトについては、全体的に無難な配列だが、右上のキーに電源ボタンが割り当てられているのは問題だ。左隣にDelete、下にBackspaceと使用頻度の非常に高いキーがあるため、慣れないうちは誤って電源キーを押してしまうことが何度かあった。
動画:ZENBOOKの電源キーを押す
(http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1111/09/news054.html)
しかし、電源キーはほかのキーより押しにくいよう少し固めに調整してあることに加えて、電源キーを押すと、スリープやシャットダウンといった操作メニューが表示されるため、ミスタッチした途端にPCが終了してしまうような危険性はない。最上段のDeleteキーは小さいため、文字入力では主にBackspaceを使うように心がければ、電源ボタンを度々押してしまうようなミスは抑えられるだろう。
●左右ボタン一体型のいわゆるクリックパッドは操作に注意点も
タッチパッドはいずれも左右ボタン一体型のいわゆるクリックパッドを採用する。パッドの左下を押し込むと左クリック、右下を押し込むと右クリックが行える仕組みだ。実測でのサイズはUX21E-KX128が14.5(横)×63(縦)ミリ、UX31E-RY256が15(横)×71(縦)ミリで、いずれも大型のタッチパッドを採用する。
タッチパッド表面の手触りはよく、指がスルスルと滑る。しかし、タッチパッド下方のボタン部分はタッチ領域ではなく、ポインタが反応しない点は注意が必要だ。また、左右ボタンがタッチパッドと一体化しているため、慣れないうちは左クリックと右クリックの使い分けが少し難しいかもしれない。
Sentelicのドライバが組み込まれており、マウスを接続した場合のタッチパッドのオン/オフや、各種マルチタッチジェスチャーに対応する。マルチタッチジェスチャーは、2本指を使った上下/左右のスクロールや拡大/縮小、回転に加えて、3本指を左右に動かすことによるページの戻る/進む、3本指を上方向に動かすことによるWindowsフリップ3D表示、3本指を下方向に動かすことによるデスクトップ表示が可能だ。
3本指を使ったWindowsフリップ3D表示は、Mac OS X LionのMission Controlのような感覚で使えてなかなか面白い。普段はWindowsフリップ3Dをまったく使わず、Alt+Tabキーによるタスク切り替えを使う筆者だが、このジェスチャー機能のおかげでWindowsフリップ3Dをついつい多用してしまった。
タッチパッドのドライバには、キーボード入力時にタッチ領域を任意の範囲まで狭める「SmartSence」機能も備わっている。ZENBOOKは大型のタッチパッドをキーボードのホームポジション直下ではなく、パームレスト左右の中央に配置していることから、キーボード入力時には誤ってタッチパッドに右手が触れてしまいがちになるが、この機能が初期設定でオンになっているため、キーボード入力中はタッチパッドの中央上部しか反応せず、誤動作を防げる。
しかし、キーボードで何かしら文字を入力すると、SmartSenceが自動的に動作し、狭まったタッチ領域に一度触れない限り機能がオフにならず、タッチパッド全体を使った操作ができない点は注意したい。SmartSenceのことを理解していないと、キーボードを使った直後にタッチパッドが反応しない不具合があると勘違いしてしまう可能性がある。
SmartSenceは機能を無効にしたり、キー入力時に狭めるタッチ領域を変えられるため、手の大きさや使いやすさを考慮して、カスタマイズして使えばよいだろう。
近日公開予定のレビュー後編では、2台のZENBOOKでさまざまなテストを行い、その実力を確かめていきたい。
[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]
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